私たちの会社は、来年20歳になります。 
ありがちな表現ですが“光の速さで過ぎた時間”でした。
その間、私たちは粘り強いゲーム職人として、
しなやかに、わんぱくに、この業界を生き抜いてきたと自負しています。
幾つかの忘れられない成功と、そして、幾つかの失敗がありましたが
未来に繋がらなかった仕事は、不思議なことに一つもなく、
運命の女神の采配を感じずにはいられません。

―――スタジオをつくられましたね。
自分たちが、自分たちの作りたいものを
作るための“部隊”を持ちたい、というのが、
ゲームの仕事を始めたときからの、私の夢でした。
現在、約120人の現地の若者が 
現地のスタジオで働いてくれています。
ゲーム以外にも、アニメのチームが稼働しています。
歴史的に、同じお米を育ててきた民族だからでしょうか。
彼らは、感覚的に非常に似ているところがあって
さほどコミュニケーション・ギャップを感じずに、
喧々諤々、お互いのアイデアをぶつけあいながら
一緒にものづくりをしています。

―――ゲームとは、何だと思いますか?
ゲームは、遊びでありながら、ただの遊びではない。
落ち込んだときは、親友のように励ましてくれる。
悲しいときは、恋人のように辛さを忘れさせてくれる。
夢中になって没頭しているうちに、日常の憂さから解放してくれるし、
明日への活力を与えてくれるものだと感じています。
けっしてデザートではない。心のご飯やパンのようなもの?
主食です(笑)。
そして、その想いが年々強くなっています。
私たちは、もっと、もっと、ワクワクするソフトづくりを
ガンバらなければなりません。

―――今後、会社はどういった方向を目指すのでしょうか?
私たちの会社の名前には、“エンターテインメント”という言葉が
ついています。Entertainmentの意味は、歓待、娯楽、演芸。
つまり、相手をもてなすこと、楽しませること、慰めること。
ここ、代々木から、ゲームを起点に、みなさんをおもてなしする
最高のエンターテインメントを、がむしゃらに送りだしていく。
結果的にそれが、時空を超えて、多くの人の心に届く感動を生む、
いつかそんな仕事になっていくのではないかと、
私は信じているのです。